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基礎知識

バイブロハンマとは?
―杭を打ち込み、引き抜く振動施工の仕組み―

杭打ち・引抜き工事では、施工効率や安全性に加え、騒音や振動への配慮も重要な検討事項となります。
その中で広く用いられているのがバイブロハンマです。
本記事では、バイブロハンマの基本的な仕組みと構造を、できるだけわかりやすく整理します。

バイブロハンマとは

バイブロハンマとは、杭の自重と上下振動する力を利用して、杭を地中に打ち込むための機械です。
振動によって地盤との摩擦抵抗を低減しながら杭を沈設するため、効率的な施工が可能です。また、同じ原理を利用して、地中に打ち込まれた杭を引き抜くこともできます。鋼矢板、H形鋼杭、鋼管杭など、さまざまな杭種の施工に対応しており、土木・港湾・都市部施工など幅広い現場で活用されています。

バイブロハンマの基本構造

バイブロハンマは、主に以下の構成要素から成り立っています。

・チャック(把持装置)
 杭や矢板をしっかりと掴む部分
・起振機(振動発生装置)
 振動を発生させる心臓部
・防振ゴム(緩衝装置)
 クレーン側へ伝わる振動を抑える部材
・ハンガー
 クレーンで吊り下げるための接続部

ハンガーと起振機は防振ゴムで接続されており、施工中に発生する振動がクレーンへ直接伝わりにくい構造となっています。
これにより、機械全体の安定性と安全性が確保されています。

起振のメカニズム(振動の仕組み)

バイブロハンマの振動は、「偏心重錘(振り子)」によって生み出されます。対をなす偏心重錘を同位相で逆回転させることで、上下方向の力(起振力)が発生します。この力がチャック(把持装置)を通じて杭や矢板に伝わり、上下振動が生じます。
この振動によって地盤との抵抗が低減され、杭は自重と振動力によって地中へと打ち込まれていきます。

まとめ

バイブロハンマは、
・杭の自重
・上下方向の振動力
を組み合わせて、杭を効率的に打ち込み・引抜きする施工機械です。

構造は比較的シンプルですが、振動の発生方法や防振構造など、現場での安全性や環境配慮を考慮した設計がなされています。杭打ち工事を検討する際には、まず「どのような原理で杭を沈設しているのか」を理解しておくことが、工法選定や機種選定の判断材料となります。

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